レコード回帰ですか
レコード盤とかレコードプレーヤーとか持ってます?
なんかいま密かにを通り越して、あのアナログで大きいLPレコードが流行ってるらしいんですよ。
うわぁ、どういう風が吹いてるのかきになるところであります。
音楽ってのは生活とか人生に欠かせませんねぇ。
ラジオもプレーヤーも楽器も無くたって、歌とか口笛、そして腹の太鼓があるさ!ってくらいに、まぁ音楽大好き人間であります。
今みなさんが聞いてる音楽ってのは、まぁほとんどがネット配信、ですよね?
アーティストの音楽を、純粋に曲とかアルバムとして買う場合はApple Musicとかですか?
そして思いついたら叩いてたなんてのはYouTubeの検索窓でしょうかね?
まぁどえらい時代は進化したもんだなとおもいます。
音楽、というか音声を記録するメディアで一番古くに発明されたのは、レコードなのか?と思って調べてみたら、違いました。
普及したかわかりませんが、エジソンが発明したフォノグラフという機械、日本では蓄音機と呼んでたようで、円筒に錫(スズ)箔を巻いたものだったそうです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%93%84%E9%9F%B3%E6%A9%9F
原音に全然忠実でない音質だったようですが、実際の音声の「波形」を物体に直接書き込んで、それを再生することができる画期的技術で、その原理が現代にも続くレコードの記録原理なんです。
市場でどえらい長持ちしてる普遍的技術なんだなと感動ですね。
ただこの円筒形蓄音機の形式だと、何回も再生してるうちに箔がヘタって、音質ダメダメになっちゃうんだそうです。
そして1887年にエミール・ベルリナーという発明家が、円盤状メディア=つまりレコードでの蓄音方式を発明し、今日に至るのですね。
当時のレコードはプラスチックがまだ使われてなく、シェラックというカイガラムシ由来の樹脂を使ってました。
この素材はミクロ的には「粗い」ので、低音質でしか録音再生ができませんでした。
ただこの粗い溝に音が刻まれてるということで、電気回路が無くても、というか当時は電気で音を増幅させる回路とか無かったので、ぶっとい針をレコード盤に強く押し付けてアンプ無しでラッパの口のようなところから直接再生させる方式でした。これは今ではSP盤と呼ばれてます。
よくドラマとかで昔の時代再現にでてくるオーディオです。
驚愕したのはフィルモンという日本製の変わり種。
なんと昭和12年=1937年に発表されて昭和15年に戦争で贅沢品につき禁止されたという、超レア方式。
円盤でなくベルト、音帯と書いてありますが、エンドレスでつながれたベルト状のレコードと言ったら良いんでしょうか、8トラックのテープのような形状と言ったら良いのか。8トラックも知ってる人少ないか。
この頃のレコード、つまりSP盤はかなり大雑把らしく、サイズも10〜12インチ「くらい」で、回転数も分78回転「くらい」だったんだそうな。テキトーですね~。
SPレコード@Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/SP%E3%83%AC%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89
てことで、SP盤=大きく割れやすいザラザラの音が5分しか再生できないレコードの代替わりが1943年に始まり、それがLPレコードだったんです。
いま2020年台では、レコード言えばLPレコードがメインで、サイズは12インチ≒30センチ。
梱包であるジャケットもデカいため、それ自体がアートだったりコレクションだったりになることが特長ですね。CDサイズより情報を盛れる、と。
冊子も立派なのが入ったものが多いですね。ジャケットだけの説明のものも多いですが。
LPはlong playの頭文字で、SPの片面5分程度の録再時間に対し、30分程度。
どうやって6倍もの長時間を実現したのかと言うと、溝の間隔を狭くしたということ。
それと、溝の切り方を上下でなく左右にしたので音質が良くなり、回転数を下げられたこと。
そんなわけで、LP盤は電気で増幅する方式でしか再生できません。
読み取り針を盤面に当てる時の圧力も弱〜くできたので、繰り返し再生耐性が格段にアップしました。
その他シングル盤(EP=ドーナツ盤)とかソノシートなんてのもあります。ソノシートはよく雑誌の付録とか、今で言う会話テキストのCDに当たる位置づけで綴じられてました。
こちらの解説が秀逸ですね。
https://tu-field.jp/column/recordformat/
でもって、私んちのレコード君たち、膨大な枚数ではないけど思い出が詰まってる盤も多いので気長にデジタイズしていきたいと思います。
一回やってみるとすぐわかりますが、まぁとにかく気をつかうんですよ、再生と録音に。
何がそんなにタイヘンか?経験談を少々。
まずは盤面、つまりレコードの物体そのものについているホコリの除去です。
素材は塩ビ製で静電気を帯びやすいので、ちょっと油断するとすぐにホコリが付きます。目に見えにくい小さなホコリでも、レコード針に当たるとノイズになりますんで。
静電気除去スプレーや、効果的にホコリを取るような器具が売られてますが、私はインチキして100均のコロコロを弱めて使ってます。
次にプレーヤーの置き場所と人間の挙動制限。
再生中にドタドタと歩いたりすると速攻ノイズ入ります。ともすれば針が飛びます=音楽が別物になっちゃう!静かに作業ね。
なるべくふわふわのラグの上とか畳とかの上の机の上にもちょっとクッションみたいな感じのものがあるとマシになります。あと重い将棋盤みたいなものの上に置くとか。
録音(デジタイズ)先へのレベル合わせ。
レコードプレーヤーから出力される音は、アナログです。これをデジタル変換するには、ある程度のノウハウが必要となります。
絶対にレベルオーバーにならない程度にレベルを上げつつ録音をします。ピークで-3dbくらいに調整するといい感じかなー。
どんなに突き詰めてノイズと戦おうとしても、盤面が完璧な新品でも、潜在ノイズレベルはCDとは比較にならないほど大きいのです。
ある程度のノイズは、コンテンツとして楽しむ覚悟が必要です。
私の場合は、フリーアプリのAudacityに、USBインターフェイス付きの簡易ミキサーをかませてデジタイズしています。
Behringer XENYX 302USB
https://amzn.to/49ZX4v7
Audacityに取り込んで、定常潜在ノイズを軽くキャンセルし、曲ごとにFI/FO(フェードイン・フェードアウト)しながら切り出して、ジャケットに書いてある曲名を打ち込み(またはネットからコピペし)、MP3化などをしてスマホにコピーしたら、クルマでガンガン聞けます、と。
ふぅ、めっちゃ工数多いですわ。
でも考えてみたらテープレコーダー出るまでは、音楽レコードをクルマで聴くことはできなかったんだなぁと、わかったりしますねー。
ちょいと勉強になるサイト
“底なし”のレコード需要 ~人気再燃のなぜ?~
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211108/k10013338531000.html
私が買ってみたのはこのレコードプレーヤー
Audio-Technica AT-LP60X [DGM:ダークガンメタリック]
https://a.r10.to/hU1krR
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今回のstand.fmの配信はこちら
https://stand.fm/episodes/6602f1fb9a14fd252e862424
ぱるおの「思い立ったらオタメシ」ライフ
https://stand.fm/channels/62c0f5551459d9dde06c0f41