缶詰は偉いぜ!
数日前に台湾で大地震が起きて、建物が大きく傾いたりしている映像が報道されてますね。避難所が3時間のスピード開設できたなんてニュースも読んで、さすが台湾と思わず口走ってしまいました。
ともかく、備えというのは、何のためにどうやってという組み合わせにより、手立てが変わってくると思う件について書いてみます。
この台湾、花蓮(ホワーリエン)の避難所がなんと3時間で開設できてしまったとの報道がされてました。(日テレ)
https://news.ntv.co.jp/category/international/eccbbfd083d14ef7b22ac03b67aa9ac9
こういうスピード感は、一朝一夕ではなし得ない、台湾の人々の決断力がもたらしたものなんだろうなと感じています。
もちろん精神論だけではだめで、内容を聞いてみると、普段より組織立って地域の災害対応と備蓄の体制を作っていたというわけです。そしてその準備を活用するための行政判断が速かったということ。
傾いた危ないビルの解体も既に始まってるとか聞くと、あらぁー日本だったら何かに気遣いばっかりして取り掛かるまでにもっと掛かりそう。
こういう国ぐるみ・地域ぐるみの規模に感動しつつ、ともあれ今回はスケール極小の、ウチでやってる備蓄の話です。
備え有れば憂い無しなんて言われますが、さぁ備蓄だ!とか言ってもまぁ漠然としてますし、これさえ備蓄しときゃ完璧です!ってことも有りえない。
地震に100%対応できる家なんて言ったら、ずっと浮遊してなきゃ!くらいを想像しまいますね。
食料備蓄で良く言われるのがローリングストック。
当たり前ですが、食品は悪くなったら食べられなくなるので、なるべく悪くならない=保存が効く食品を備蓄しておくのが良い。
って言いつつこれも当たり前ですが、どれくらいの量をいつまで備蓄したら良いかわからんものを、家の中に場所を確保した上で長年放置しておくってのは冒険です。
保存が効く食品の代表格は缶詰ですね。
昔は素手で開けられなかった頑丈なパッケージであり、まず腐ることはないと思われます。
いざというときに欲しくなるタンパク質系の食品が多いですね。肉や魚の缶詰は美味いし、普段使いのおかずや材料にもし易いのでナイスです。
なんでそもそも缶詰は腐らないのか、その仕組みのハナシになった時に意外と誤解している人が多いと気がついたんです。
缶詰独特の風味があるのは保存料がふんだんに使われてるからでしょ?という勘違いです。
そんなことないですよね、フツーに美味しい食品というか料理を作って、それを缶に封じ込めたあとに加熱殺菌しているから腐らないわけです。
で、そもそも腐るということはどういうことかと言えば、空気中・土中・液体中に存在する微生物(要は生きている!)が食品などの有機物を餌として増殖し、人間に害を及ぼす状態となること。ある程度以上の量を人が摂取したら食中毒になるってことですね。
逆に害にならない微生物が繁殖したものは発酵と表現され、往々にして人に優しいというか健康に良い感じ。
この、微生物を完全排除=加熱殺菌のプロセスが使えるのが、缶の良いところなわけ。発明されたのは1810年とのこと。
日本では1871年から製造だそうで、だいぶ経ってからですね。
ただいつまで時が経っても食べられる状態かというと、そういうわけでもないですね。
食品は腐る以外に、劣化もしますから。
殺菌工程を経ても、金属と食品が触れるところから反応や転移がゆっくりと進んだり、実はスチール缶の内面には防蝕のための塗料が塗られてたり、保護用樹脂でコーティングされてたりするので、ガラス製のビンとも違う保存状態と言えます。
なので一応賞味期限(消費期限ではない)が記載されていて、これを過ぎないならおいしくいただけまっせという日付が缶には書いてあります。
で、ウチのローリングストックチェックをしてたら、なんと5年過ぎた缶詰が数缶発掘されてしまったです、はい。
うぅむ、めちゃ美味そうな豚とか鶏のオツマミ的なやつ達。
一つ開けてみたら、おろ?フツーに大丈夫そう。
意を決して食べてみたらかなり美味しい。
あらら小さい缶だけど全部食べちゃった。
翌日、お腹痛くなりませんでした。
ということで、残りもきれいに食べ尽くしてしまいました〜。
良い子はあまりマネしないように〜、ですね。
以下参考です。
缶詰@Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BC%B6%E8%A9%B0
特に食品以外の缶詰がオモロイ
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今回のstand.fmの配信はこちら
https://stand.fm/episodes/66115ec4350d8bd45d20806a
ぱるおの「思い立ったらオタメシ」ライフ
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