モノあふれ時代は、デジ?アナ?
家の中にモノが多いと、その分実質使える広さが減っていくわけですので、片付けがダイジ。
ってのはよくよくアタマでわかってるわけですが、そうはなかなかいかないのが世の常ってもんですよねー。
ウチの場合、結構目立つのが各種メディア、そう、音楽や映像関係のメディアがスペースを占拠してるもんで困ってるんです。
まずはその昔のLP盤を中心とするレコード類。
引っ越しのたびに激重い段ボールがあると、あーレコードだぁと思い出すのです。
で、今回はもう次に持ち越さないぞと決めて買取サービスに出しました。
するとなんと、この前デジタイズ用に買ったレコードプレーヤー代金の2万円弱のモトが取れてしまいました。
あらー、やっぱりレコードブームって来てるんだなーなんて良い気になりまして、山積みのCDメディアを売りに出そうと考えました。
まずはやみくもに近所のTSUTAYAで買取サービスについて質問してみた、と。
「えーと、ウチではCD買取サービスやってません〜」って言われ、あららそうなんだと諦め、次はちょっと足を伸ばしHARD OFFへ。
こちらは結構CDやレコードの販売もやってることを知ってたので訊いてみました。
そしたら「はい買い取りやってますけど、値段はまず付かないので、1枚5円か10円ですかねー、査定してみないとわかりませんが」とのこと。
さらに、「場合に寄っては買い取り不可の場合もあります」ってことですね。
これ聞いた限りでは、CDは売れませんってことですねぇ。
ゴミとして捨てるのが忍びない人は、心理安定上の売り先が有りまっせ、くらいのモンでしょうかね。
そっかー、CDというデジタルメディアとなったものは、レコードというアナログのものに比べて値段が付かない世の中なんだということを実感。
音質の観点から言ったら、逆のような気もしたんですが。
そんな感じなので、CDの山はほとんどがゴミになってしまう運命かな、と。
まだまださらにいっぱい有るのは、カセットテープの山。
プレーヤーは何台も有ったものの、小さいものが今は1台だけ。久しぶりに火を入れてみましたが、ま~~まずカセットテープは伸びちゃったり変質しちゃったりして再生不可が多いですね。
記念にとっておくことすら意味もない感じがするので、そのままゴミですかね。
次はVHSやベータのビデオ。もちろんアナログです。
なんとそれぞれ再生ができる環境が有るんですが、これまた再生したところでいつ観るの?って感じ。
所有しているのは、買ったコンテンツよりテレビの録画がほとんどのため、どうせ観ないのでゴミ箱行きですかね。
ただし人生記念イベント動画については、なんとか頑張ってデジタル化し、DVDに焼いたりしてました。
しかしですねぇ、このDVDメディアってのも劣化し再生不可となってしまったものが続出。
いくらデジタル信号化しても、実際のメディア上では物理的な化学変化を利用しての記録信号保持の仕組みですから。物質の経時劣化によって1と0の区別がつかなくなってしまうことがある、ってことなんですね。
そんなわけで、映像データも思い立ったときにYouTubeにバックアップでアップしておいたものしか再生できないなんてのもあります。
YTだっていつまでこうやって無料で使い続けることができるかわかりませんから、やっぱりいつか見れなくなってしまうことも有り得ますね。
そしてそもそも論ですけど、せっせと録り溜めた音声や映像、将来のどの時間をつかって再生しますか問題もあります。
デジタルなので劣化が有りませんぜっていう触れ込みで流行ったDV(デジタルビデオ)やMD(光磁気ディスク)もそれなりの数ありますが、実際はメディア上の信号劣化と、再生機器が無くなったことで。事実上のお蔵入りですね。
そんなことをつらつらとやってて気がついたのは、やっぱり紙と鉛筆じゃないですが、塩ビでできた円盤に物理的に音の波形を刻んで作られたレコードは、まぁ相当長い時を経ても遜色なく再生できるメディアとして超基本なんだなぁということですね。
そしてCDは、DVDやBD同様に、今でも再生可能ではありますが、なぜか価値がつかないシロモノになってしまってるんだなということ。
やっぱアナログ回帰なんですかねぇ。。。