ユーザー車検プチ体験記
車検、の二文字を見聞きすると、あ〜お金かかるなと思ってしまうパブロフの犬状態でしたが、今回友人の勧めも有りユーザー車検に行ってきました。
まるで初めてだったのでチャレンジ!という文字になりますが、行ってみればまぁ誰でも普通に受けられる車両のテストだということがわかりました。
そしてなにより手数料と保険料合わせて14,360円しかかからなかったのには感動しましたね。
今回はバイク、つまり二輪車の初回の3年目の車検でした。
車検は正式には自動車検査登録制度と言い、ほとんどの自動車と、排気量250cc超の二輪車が対象になります。
要は、国が定める保安基準に適合している車両だけが合格するようになってます。
これに合格、つまり車検が有効な状態でないと、その車両で公道は走れないし、違反した場合は相当な重罪になります。
この辺の法律や保安基準については、素人の私にとってはともかく複雑怪奇としか言いようが無いものですが、その道のプロは眼光鋭くあっという間に異常を検知できるそうですね。
おまけに2018年からは、車検切れの車両はカメラで自動検知されるシステムが導入されてるそうで、道を走るだけで無車検が暴かれるんだそうで。
まぁ監視社会ってことですが、安全のためならしょうがないですかね。
ブレーキ効かないクルマとかに轢かれたくないですからね。
今回訪問した自動車検査登録事務所には、事前に
自動車検査インターネット予約システム
https://www.reserve.naltec.go.jp/
で予約をしてから向かいました。
今回は継続検査という、車検満了の日付を延長するための一番シンプルと言って良い手続きを選択。
検査場によっては予約が激混みだったりしますが、どこナンバーであっても継続検査は全国どこの検査場でもできます。
予約した時間の少々前に事務所に行って、申請書を作成します。
代書屋さんに依頼しなくても、受付PCにつながってるリーダーで車検証のQRコードをスキャンすると、申請書が3枚自動作成されるようになってました。これは便利!
おもしろかったのは、追加でいくつか記入例に従って欄を埋めなければならないところ、ある書類は鉛筆で、違う書類はボールペンで書きなさいとされていること。何の意味があるのかは不明でした。
窓口で手数料の印紙を買って、申請書に貼るときも、書類一式を渡すと窓口の方が適切に貼ってくれました。
印紙が貼られた その紙の束を持って受付しいざ試験レーンに向かいます。
ヘルメットもグローブも着用しない状態でバイクを待機場まで持っていきましたが、メッチャ違和感を感じましたね。
バイクの試験レーンは1つだけ。私が並んだときには大体10台ぐらい並んでました。
半分以上はバイク屋さんのスタッフって感じの人。手慣れた感じありまくり、余裕の状態ですね。
一方私みたいなズブの素人は、もう最初から正直に近くの係員さんにその旨を告げると、エスコートのプロの方が駆けつけてくれるようになってました。助かった〜。
最初はライトの点灯、ウィンカー右左、ホーン、前後ブレーキランプのチェック。
ここでうまく動かないと、あんた一体何を整備してきたの?の恥ずかしい状態になりますね。
この時車体番号とエンジン番号もチェックが入ってます。 これらの番号がどこに書かれているかは少なくとも自分の車体については知っている必要があるかと。
次は排ガスのチェック。
エンジンかけたアイドリング状態で放置し、棒の先にくっついている紐のようなものをマフラーに突っ込んでボタンを押すみたいな感じ。
年式によって変えなければならない押しボタンがいくつもありましたが、係の方が全部やってくれました。
さていよいよ車体のメインの機能走行に関する項目たちです。
自分が乗ってる車体のスピードメーターは前輪で検知されるもんだと理解してその旨を伝えて検査を開始したんですが、なんと間違い!後輪でした。
レーンでのテストフローを一回停めるハメになって、恥かいちゃいました。
スピードメーターテストの方法は少々面白くて、タイヤを強制的にローラーで回してだんだん上がってくる速度の40キロになったときに足で踏んでいたステップを外すと言う方式。
この時に緊張しすぎていたりむちゃくちゃな行動をすると、バイクぶっ倒したりしてそれが1番恥ずかしくて金がかかるそうですが。
でも多分両側から何か挟まれてるのでぶっ倒れそうになさそうでしたけどね。
ブレーキテストの指示が出ます。
ブレーキをかけてと表示されたときには、かなり強烈に握ったり踏んだりしたほうがいいですね。中途半端だと弾かれるそうです。
前輪だけブレーキかけろとか緩めろとか 両方かけろとか、基本前に表示される電光掲示板の文字を理解して簡単に操作すればいいだけですけども、外国の方は大変かもですねこれ。かな漢字混じりの日本語の意味がわからなければならないですから。
で、最後は光軸検査です。
このテスト項目が1番パスしない確率が高いと脅されてました。
私の単車の場合、LEDの上下二灯式で、ハイビームはローと一緒に2つ付いちゃう方式。係の方が慣れた口調で説明してくれて、ハイビームだけ計測するためにロービームを紙で隠してくれてました。
この際バイクは道路面よりも少し下に沈んだ位置に固定され、普段は私の足でつま先しかつかない状態が、結構べったりと足で支えられるようになります。何やら安心感アリ。
自分が気がついたテスト項目がこんなところですけども、見えないところで周囲の係の方が眼光鋭くいろいろチェックしてると言う事は間違いないでしょう。 変なものがついてないかとか、保安部品が規定外だとか、規定内の寸法に収まってるかとか。
すべての項目がパスしたら、書類をオーソライズする人がいる小屋に向かって手続きをします。
ここでハンコをもらえたら、 後は申請手続きをした事務所に戻って車検証の発行手続きをすればおしまいです。
今回はナンバー外してくっつけるとかの作業もないですし、車検が更新されたシールを、自分でナンバーに貼るだけです。ちょっと貼り方が難しいタイプになりましたが、解説動画がYouTubeにアップされてるのは時代ですねー。参考資料リンク
あとはその乗り付けたバイクでそのまま帰るだけですね。
ホントにあっけなく車検が通ってしまった感覚です。
でもまぁ自分の整備に不安がある人は、整備のプロに任せることがおすすめですね。
調整ならまだしも、部品交換が必要な場合などは施工がちゃんとしてないと事故に直結ですから。
改めて整備の重要さが身にしみるという経験でした。
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今回のstand.fmの配信はこちら
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ぱるおの「思い立ったらオタメシ」ライフhttps://stand.fm/channels/62c0f5551459d9dde06c0f41