カードいろいろ・BCLって?
趣味にもいろいろ有りますが、その昔に流行ったBCLって知ってますか?
誰でも簡単にできることからかなり流行した趣味の一つだと思いますが、今はどうなっちゃってるんですかね?
要は、ラジオで放送を聞いてその受信レポートを放送局に送ると、ベリカードが送られてくる、ってヤツです。
日本でももちろんですが、世界にはいろんなラジオ局が無数にあるもんで、その土地々々の局から送られてくるデザイン性に富んだカードを収集するのってのは楽しいもんです。
まず私がハマったのは、一番手軽に初められる中波ラジオ、つまりAMラジオって言ってるごく普通のラジオを使って、遠くの局を聞くチャレンジをしたことです。
ラジオ聞いてレポート書くって、何やっちゃってんの?ってハナシですが、このラジオと言ってる局は、普通に普段聞いているところではなく、遠方の局を工夫しながら聞くというところに面白さが有るんです。
チャレンジと言っても、ほぼ何も特別なことをしなくても遠方の局は聞けたりしちゃいます。
ネットラジオではなく、ごく普通のアナログのAMラジオ(中波ラジオ)が有ればぜひ一回試してみてほしいんですが、日没後しばらく経ったあたり以降夜明けまでは、自分の住んでいる地方から1000kmとか離れてるところの局がたくさん受信できると思います。
夜に聞こえる理由は、昼間存在するD層と呼ばれる電離層(地上60~90km程度)が夜になると弱まり、その上の130km程度の高度に有るF層に中波の電波が当たったのち反射して地球に戻ってくるからです。
なんかこれだけでも、1日に1回大規模地球変化劇が起こってるような気がしません?
ガキの私が夜な夜なラジオを片手に、ベランダにでて遠くの局をメモ片手に受信するなんて絵は、まぁオタクな感じに見えたでしょうなー。
インターネットなんか当然無かったので、関東にいながら札幌の話題が聞けるなんてのはとっても興味ぶかかったですね。
季節によっても聞こえ方が違い、冬のほうが調子がいいんです。
なので、良好に受信できた時には寒かった想い出が多いですね。
よくまぁ勉強もせずにラジオに没頭してたもんです。ホント暗いガキだったですわ。
そんなこんなで関東からは、北海道と四国・九州あたりが良く聞こえました。
沖縄はちょっと難しかったですがギリギリ聞こえ、それよりメチャクチャ強力に聞こえてたのはモスクワ放送と北京放送でしたね。北朝鮮も良く聞こえ、韓国はちょっと難しかった。
それもこれも、電離層のコンディションとラジオの性能、特にアンテナの性能が大きく影響します。
どうやったらベランダから良く聞こえるのかの工夫をするとかを友人とシェアしながら、小遣いでエナメル線買ってきてラジオに巻き付けたりしてました。
で、ラジオを聞く時に回すのは、チューニングダイヤル。
デジタル選局のタイプでは、9khzおきに表示が変わっていくと思います。
で、どのチャネル(周波数)がどこの局なのかを知っていると楽しいのですが、それをまとめてくれてるエライ人がいるようですのでリンクを下記に。
https://techmemo.jp/radiostation_am/
一覧のcsvファイルはGithubに公開だなんて、かっこいいっすね。
そして国内に飽き足らず海外の局を受信しようとすると、短波ラジオに手を伸ばすことになりました。
待望のSonyのスカイセンサーってのを買ってもらい、いそいそと短波を聞くようにはなりましたが、うぅむ、なかなか難しかったですね。
ともかくアンテナをちゃんとしないと、そのちゃんとというのも場所によって内容が違ってきたり、そもそも短波ラジオの性能にも限度が有りまして、、、、。良い受信機は青天井の値段が。。。
でもコンディションが良い時にはドイツやオーストラリア、そのた世界中からも聞こえてきて感動してましたね。
そんなこんなでいつしかブームも去り、BCLとベリカードの世界から他の趣味へと行った人、私の場合はアマチュア無線へと行った人の一人でした。
まぁ、趣味の世界とは言えロマンだけで何やってたんだかなぁーって思います。
デジタルやネットの世界ではあり得ないほどの不確実性、面白いんだけどなぁ〜。
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